愛の子

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「家に帰ったら、ゆっくりと反省と感謝の時間をとると良いでしょう」 「反省と感謝…?」 「反省をすることで、心の歪んだ部分が解消され、気持ちが軽くなります。  感謝を深めることで、ご主人との関係も修復され、素敵な家庭を築けることと思います」 「でも今さら…」 「大丈夫。人生はいつからだって、何度だって、やり直しがきくのですから」 木花咲耶姫のその言葉を聞いて、美沙代の胸はじんと熱くなった。 「わかりました…ありがとうございます」 「いえいえ」 「ちなみにその赤ちゃんは…?」 美沙代は木花咲耶姫が抱いている子がずっと気になっていた。 「あ、この子ですか?」 「木花咲耶姫の子どもですか」 「いえいえ!違います。実はこの子は、水子(みずこ)なんですよ」 「水子…?」 「そうです。  何らかの事情があって、中絶されたり、流産・死産した子の魂です」 「えっ…」
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