0人が本棚に入れています
本棚に追加
「家に帰ったら、ゆっくりと反省と感謝の時間をとると良いでしょう」
「反省と感謝…?」
「反省をすることで、心の歪んだ部分が解消され、気持ちが軽くなります。
感謝を深めることで、ご主人との関係も修復され、素敵な家庭を築けることと思います」
「でも今さら…」
「大丈夫。人生はいつからだって、何度だって、やり直しがきくのですから」
木花咲耶姫のその言葉を聞いて、美沙代の胸はじんと熱くなった。
「わかりました…ありがとうございます」
「いえいえ」
「ちなみにその赤ちゃんは…?」
美沙代は木花咲耶姫が抱いている子がずっと気になっていた。
「あ、この子ですか?」
「木花咲耶姫の子どもですか」
「いえいえ!違います。実はこの子は、水子なんですよ」
「水子…?」
「そうです。
何らかの事情があって、中絶されたり、流産・死産した子の魂です」
「えっ…」
最初のコメントを投稿しよう!