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それから数日後、俺は唯月へと想いを告げた。ほんとに……本当に怖かった。それは、振られることもそうだけど……それ以上に、気持ち悪いと思われることが……嫌われることが、怖かった。
すると、果たして彼は戸惑っていた。……まあ、そうだよな。俺自身、未だに戸惑ってるくらいだし。
それでも、ちゃんと返事をくれた。甚く申し訳なさそうな……それこそ、泣きそうな表情でちゃんと返事をくれた。本当にごめん、と。そんな彼の姿に、言葉にズキリと胸が痛んだけど……それでも、嬉しくもあって。俺の気持ちを、こんなにも真っ直ぐに受け止めて返事をしてくれたことが嬉しくて。こいつを好きになって、本当に良かった――そう、心から思えた。
そして、これからも……もしかしたら、最初はぎこちなくなるかもしれないけど……これからも、今まで通り友達として共に時間を過ごしていける――この時は、そう思っていたんだ。
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