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『…………ん?』
翌朝、教室に入るなり声を洩らす。と言うのも……なんか、いつもと雰囲気が違うから。なんか、俺達を……特に、俺を見る皆の目がどこか違う。異物を……いや、なにか不気味なものを見るような目で。
ともあれ、怪訝に思いつつも足を進める。すると、席に着くなりこちらに近づいてくる一人の生徒。このクラス――五年一組のリーダー的存在の男子だ。……でも、どうしたんだ? こいつが、いったい俺に何の用――
『――なあ、音咲。お前、杉崎に告ったんだってな?』
『…………え?』
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