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「……いや、なに言って……」
僕の言葉に、茫然と呟く音咲くん。……まあ、そうなるよね。死なせてしまった、なんて物々しい言葉、そうそう耳にすることもないだろうし。それも、よもや自身の担任教師の口から。だけど――
「……事情は、似たような感じだよ。皆が皆というわけでもなかったし、理解を示してくれた人達もいたと思うけど……それでも、きっと似たような感じかな。僕に告白してくれたその友人は、ほどなく社内でそういう目に晒され、心ない言葉や根も葉もないことまであれこれ言われ……」
「…………由良」
「……だけど、僕は何も出来なかった……いや、何もしなかった。僕に対してもなくはなかったけど、主に被害を受けていたのは彼……だから、巻き込まれないよう卑怯にも逃げて、大切な部下を……友人を見殺しにしたんだ」
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