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「良かったですね、由良先生。彼がクラスメイトと打ち解けるのも、きっと時間の問題……いえ、もう既にそうなりつつあるように思います」
「……うん、そうだね蒔野さん」
それから、数時間後の昼休み。
屋上のベンチにて、ほのぼのとそんなやり取りを交わす僕ら。あの後――扉の前で音咲くんが挨拶をした後、ややあって疎らながら笑顔で挨拶を返すクラスメイト達。そして、その輪はほどなく広がって、中には音咲くんに近づき迎え入れる生徒も数人いて。そんな光景に、僕もほっと安堵を覚えて……彼女の言うように、彼が皆と打ち解けるのも時間の問題だろう。
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