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「ねぇ、君の事教えてよー。おねがいー!」
「僕の事って言われましても…」
僕はこれまでの事を、恥ずかしくて言いたくなかった。僕がだんまりしていても、女性は教えての一点張りだった。すると、後ろから突然
「ミドリ様!ここに居たんですか。戻りますよ!」
2人組のスーツを着た人達が現れた。
「嫌だー!あの子と話したいー!」
「お喋りは後にしてください!さ、行きますよ!」
その人達に両腕を捕まれ、ミドリさんという方は、強引に引きづられて行った。
「嫌だぁぁぁぁ!!」
(なんだったんだろう?)
僕が呆然としていると、先程とは違うスーツの人が現れた。
「大丈夫でしたか?」
「え、何がですか?」
「何も無かったようですね。よかったです」
スーツの人はあんどしたようだった。
「実は、貴方に伝え忘れていたことがありまして」
「何ですか?」
「植物のままでは貴方の身の危険があります。早急に、スキルを使用して擬態して下さい」
「スキル?ですか?」
(え、なんの事か分からないんですが…)
「はぁ、それも言ってないんですね」
スーツの人は呆れた様子。
「貴方は、前回お亡くなりになった時、擬態というスキルを得たようです」
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