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輝は、慌てて
「だから、違うって言ってるだろう! 翼とは、関係ない」
「でも、あのピンクのヘルメットは瞳さん用に買ったものですよね? だったら他の人間が使っていたら、気分の良いものではありませんよね」
「確かにあのヘルメットは、瞳用に買ったものだが、彼女は一度も被っていない」
「へっ? 一度も? 何故? 」
輝は、瞳がヘルメットどころか、バイク自体に嫌悪感があり、乗らなかったと伝え、別れの理由を話し始めた。
「高校生の頃は、瞳の言動はあまり気にならなかったが、大学に入った頃から、行動が派手になり、友人もセレブな人々が多く、話が合わなくなってると感じてきた。だんだんと、あ〜あ価値観が違うんだと気がついたんだ」
「価値観?」
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