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翼は、優しそうな女性らしい瞳さんが、そんな心のない人には思えなかった。
「瞳が、そうというわけではないが、親に甘やかされていたせいか、人にしてもらうのが当然と思っているようだった。僕の興味あることにも、あまり関心を示さず、僕は、彼女と話をしていて、だんだん楽しいと思えなくなったんだ」
「私は、バイクは乗っていて楽しいですし、アンパンも大好きです」
「アンパンは、例え話。好き嫌いは誰でもあるが、お互い何とか妥協点を見出してみようと思ったんだが…話を切り出した途端、拒否されて僕が振られた。ハッハッ!」
「え〜? コウ先輩が振られたんですか? ちゃんとお話したんですか?」
翼は、〘振られた〙と言う思いがけない言葉に混乱していた。
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