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翼は、何も考えずに、つい思ったことを口走ってしまった。
「私、コウ先輩に何かしてくれなんて、一切言いません。ただ、たまにバイクの後に乗せてもらって、少しだけでもお話していただければ、それだけで良いんです。それだけの彼女って言うのはダメですかね?」
「翼? 翼が僕の彼女に?」
「はい! えっ〜と、コウ先輩に次の彼女が出来るまででもいいんです」
翼は、自分が何を言っているのかよく分っていない様子で、少しでも自分が輝の傍にいられるならと、必死に輝に訴えていた。
輝も、冗談だと聞き流しながらも
「次の彼女が出来るまでのツナギ? そんなのあるか? ハッハッハッ」
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