翼、立候補する

2/3
前へ
/122ページ
次へ
翼は、何も考えずに、つい思ったことを口走ってしまった。 「私、コウ先輩に何かしてくれなんて、一切言いません。ただ、たまにバイクの後に乗せてもらって、少しだけでもお話していただければ、それだけで良いんです。それだけの彼女って言うのはダメですかね?」 「翼? 翼が僕の彼女に?」 「はい! えっ〜と、コウ先輩に次の彼女が出来るまででもいいんです」 翼は、自分が何を言っているのかよく分っていない様子で、少しでも自分が輝の傍にいられるならと、必死に輝に訴えていた。 輝も、冗談だと聞き流しながらも 「次の彼女が出来るまでのツナギ? そんなのあるか? ハッハッハッ」
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加