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本当に彼女?
数日後。
翼は、遥に輝とのことを経過報告していた。
遥は
「良かったじゃない。やっと念願の彼女になれたんだから」
ちょっと納得のいかない顔をした翼は
「でもさぁ、私から彼女に立候補しますって言ったんだよ」
「え〜? 翼から告ったってこと? 翼やるじゃん!」
「今は彼女いないって言われて、焦っちゃって自分が何言ったのか分からなくなっちゃって…」
「でも、OKってことになったんでしょ?」
「うん、それはそうなんだけど、バイクの後に限定彼女みたいな…次の彼女が出て来るまでのツナギみたいな…」
「何それ? まぁ、考えようによっては、結婚までは皆ツナギ彼女かもしれないけどね」
「そうよね? 結婚までは皆ツナギだよね? じゃぁいいかっ」
「でもさ、最初からそれ言うって無いわぁ〜」
翼も、どさくさに紛れて焦って告ったことを、少し後悔していた。
でも、ツナギだろうが何だろうが、私は私。私らしくいれば良いんだ!
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