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7月ももう終わる平日に君を見つけた。
君は図書館の自習室で、終わりの無いような宿題と、一人格闘している様だった。
それは、もちろん私も同じだったけど……。
君を見てからは、全然ページが進まない。
このままだと、新学期までに宿題は、終わらないのでノートを破り『海が見たい』と、書いて君に届けた。
今、君からの返事が目の前にある。
開ける前に、光に透かして見てたり、後悔したり、誰かに祈りながら開ける勇気を探していたら……。
「OKって書いたんだよ、佐々木愛莉」
振り向いたら、壁にもたれ掛かった君が、私を見下ろしていた。
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