ぷにゅぷにゅ

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 「ぼくたち、ともだちだからね」 タケルは、ぷにゅぷにゅをだきしめ、ベッドにこしかけた。  ぷにゅぷにゅは、もう、かたほうのてのひらにのってしまうほど小さくなっていた。それでも、すりすりとタケルの手にあまえ、キューキューと声をだした。  「だいすき。だいすき。もっとしっしょにいたかったよ。だいすきだよ、ぷにゅぷにゅ」 「キュー」 それが、ぷにゅぷにゅのさいごのへんじだった。  小さな声をあげると、どんどんと青い色がうすくなり、どんどんとちいさくなっていく。  色がなくなったとおもったとき、ぷにゅぷにゅはすうっと消えて、あとに、ちいさなちいさな空っぽの玉がのこった。  「わあっ」 タケルは、のこされた玉をそっとにぎりしめると、わあわあとなきたいだけないた。ないてないて、もうなみだがでなくなると、手をひらいた。  「ぷにゅぷにゅ。ぼく、わすれないから」 タケルは、その玉を、ずっとずっと大切にするとこころにきめた。
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