「永遠のワンダラー」潮崎晶先生

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「永遠のワンダラー」潮崎晶先生

++++++++ | 基本情報 | ++++++++ https://estar.jp/novels/25491631 完結済 所要時間:41分 (24,438文字) ジャンル:SF 過激表現:なし あらすじ: 新たな世紀を迎えても、滅亡と隣り合わせに荒廃が進む一方の地球。 その時、太陽系に侵入してきた異星人文明のものと思われる、謎の飛行物体。 調査に向かった主人公達が出逢った者とは… +++++++ | テーマ | +++++++ まあ、その……エブリスタでSFを好んで読む方なら、ご存知ですよね。今回はノヴァルナの潮崎先生です。 僕の拙い作品に毎日スターやペスタをくださる先生への感謝の気持ちとして、連載中のノヴァルナの感想文を書きたかったのですが、いかんせん大きな障害がありまして…… 感想文で考察を書けるほどの読み込みが全然足りない /(^o^)\ ノヴァルナは総文字数およそ3000万文字以上の、超が何十個もつくほどの超大作。スペースオペラ恐るべし。 ノヴァルナは面白いですよ。超大作ですが。 何にせよ、僕の読解不足により、ノヴァルナの感想文は諦め、「永遠のワンダラー」を選びました。 サクッと読み終わりますが、これはこれで内容が濃い笑 テーマは「ワンダラー」を軸に、考察していきます。 ++++++ | 考察 | ++++++ ▶主な登場人物 【榊原 翔大(さかきばら しょうだい)】 本作の主人公。氏名でお察し、日本出身。OSSSDO専属記者。OSSSDOについては「主な設定」で後述します。 【ラナ・アズリン】 僕の脳内変換によると、聡明な褐色美人。 インド出身の宇宙物理学者。地球の荒れっぷりに、色々思うところがあるようだ。 【メルシェラート】 銀河探査船「シャフマルーサ」の船員。太陽系から遠く離れた惑星からやって来た人工生命体。僕の脳内では美少女に変換されます笑 ※他にも、アルゴノート号の船員たちがいるのですが、短編のせいか出番が多くないので、ここでは割愛します。 ▶主な設定 【超国家統合宇宙開発機構OSSSDO】 各国の宇宙機構が独立してできた集合体であり、どの国にも属していない国際機構。民間企業や資産家、クラウドファンディングで集めた資金で成り立っている。 【宇宙往還機(うちゅうおうかんき)】 宇宙往還機の代表的な機体といえば、「スペースシャトル」「スターシップ」です。これで大体の想像がつきますかね。地上と宇宙の軌道上とを繰り返し往復する宇宙機で、宇宙旅行中の機体もこれだったりします。 【宇宙船アルゴノート号】 月面基地で誕生した惑星間航行有人宇宙船。月から火星までの有人飛行の時間をたった2カ月まで短縮できるという、ロマンしかない船。すごい……(@_@; 【銀河探査船シャフマルーサ】 土星の衛星から捉えられた「謎の物体」の正体。アルゴノート号以上のロマンが詰まった船、ロマンの塊。 ▶考察・読みどころ メキシコの宇宙基地から宇宙往還機の打ち上げの際に起こった惨劇をプロローグに、ストーリーは始まります。 惨劇の詳細はここでは書きませんが、ひと言で言うなら悲惨です。 しかも、この惨劇や環境異常が日常的で起きるくらいに、地球は荒んでいました。 な、なんという事でしょうか。 やはり地球は滅ぶ運命から逃れられないのでしょうか…… ほら、色んな地球滅亡説を耳にしたりしませんか? 地球は大きく膨らんだ太陽に飲み込まれ、太陽系そのものが消滅するとか、第3次世界大戦で地球は大ダメージを負ったついでに人類は滅ぶとか、地球に異星人がやってきて地球人を虐殺するとか。 おお恐ろしい(((TДT)))ガタガタ 話の初っ端から絶望にいる地球はどうなってしまうんだとドキドキしながらページを捲ると、舞台は宇宙へと切り替わります。 本編の始まりです。 月基地で火星有人基地計画の準備を進めていた宇宙船「アルゴノート号」は、突如目的を変更し、月を後にします。その目的とは、地球と火星の間を通過しようとしている「謎の物体」との接触調査の試みです。 謎の物体にたどり着くまでの間、謎の物体が見つかった経緯、アルゴノート号や船員の紹介、プロローグの裏話をメインに話が繰り広げられます。 どうでもいいですが、この部分のラナさんにグッとします( ̄▽ ̄) それから、謎の物体に誘われるように、アルゴノート号の軌道が変わります。 当然ですがアルゴノート号の船員たちは混乱します。さらに将大は光に包まれ、意識を失います。 こ、これは……ワクテカが止まらない展開……失礼しました。アルゴノート号が大ピンチです(^q^) 意識を取り戻した将大とラナさんは、謎の物体「銀河探査船シャフマルーサ」の中で立っていました。 そこでシャフマルーサ唯一の船員「メルシェラート」と出会います。 「ヤッター!やっぱり宇宙人はいるんだ!」と心の中でガッツポーズをするところですね。 ……と、まあ、ストーリーの要約はここまでにしておきましょう。 シャフマルーサで、将大たちが体験した内容は、ぜひ生の文章を読み、感動を味わって欲しいですね。 僕は純粋に感動しました。 では、このストーリーのキーマンとなるメルシェラートについて触れましょう。 人工生命体であるメルシェラートは創造主から与えられた使命を果たすため、宇宙の旅を続けてきたと言います。そして、その旅はこれからも続きます。そんな孤独な彼女を突き動かすのは「好奇心」。 そして、ラストシーンで彼女は「永遠のワンダラー」の正体を明かします。 僕は最初、「永遠のワンダラー」ていうのは彼女の別名なのかと考えていたのですが、違いました(^^; ちなみに「ワンダラー」は「探究者」を意味します。 もしかしたら、地球を救うのは、正義でも悪でも天才でも科学でも希望でもお金でも力でもない。「好奇心」の強い「探究者」なのかもしれない、と僕は感じました。 ▶印象に残ったシーン メルシェラートが住んでいた惑星も、地球と同じ危機を経験し、希望を捨てずに乗り越え、科学技術が進化したと語る場面は、とても心に響きます。 環境汚染、破壊、資源の枯渇。それは自身で乗り越えられると、地球人に希望を示しています。人類の火星移住計画は、選択肢としては有りですが、根本的な解決策になるかと問われたら「はい」て即答できないかなぁ、僕は。環境汚染の主な原因は人間だし、火星に移ったら、そこでも環境破壊を起こすんじゃないんかい? そういえば、僕たちが把握している地球の中身って波や計算から割り出した数字や予測であって、実際は何もわからないんですよね。 それに、新たな発見は未だにあるんです。 地球を救うヒントは、案外、地球に隠されているのかもしれませんね。 あぁ、あともう一つあります。 それは、ラナさんの衝撃の過去ですね……T_T +++++++ | まとめ | +++++++ 感想は考察で語り尽くしたので、満足です笑 なので、最後にこれだけ言って終わります。 翔大とラナさんは、元恋人です。 二人は一旦別れたものの、アルゴノート号で奇跡の再会を果たします。 そして、ラストでなんとなくいい雰囲気になります。 ……と、いうわけで、末長く爆発しろ笑 この感想文を読んで「永遠のワンダラー」に興味を持たれましたら、ぜひ冒頭のURLからご覧ください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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