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「雨が降り続くこの世界で」 ぴーぽん先生
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| 基本情報 |
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https://estar.jp/novels/26242330
完結済
所要時間:23分 (13,593文字)
ジャンル:SF
過激表現:なし
あらすじ:
梅雨が明けず、世界各地で雨が降りしきると報道された。どこかよそごとに感じていた千里も、高校が休校になったことで、ことの重大さを知る。日本もほとんどが沈み、世界は大混乱。そんな荒廃した世界で、漂流する外国人のような青年、ノアを助けた千里。だけどノアはちょっと訳ありで?この恋の行方は、世界の結末は!?驚きが止まらない新感覚ファンタジー!
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| テーマ |
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皆さん、雨は好きですか?
僕は嫌いではありません。運動会が中止になるからです( ˘ω˘ )
個人的には雨よりも雪の方が嫌いです。スキーの授業やスキー教室が苦痛でした。
さて、今回はぴーぽん先生の「雨が降り続くこの世界で」の感想文です。
止まない雨によって、地球が水没してしまうという、とんでも大災害の中で逞しく生きる人たちのお話です。
今回のテーマは「災害」です。ここ数年、水害や地震といった災害が多い日本において、このテーマを扱うのはなかなか勇気がいりますが、考察していきましょう。
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| 考察 |
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▶主な登場人物
【千里】
主人公。冒頭では医学部を受験するJK。ストーリーは彼女の一人称視点で語られますが、医学部受験生ならではの勤勉さと賢さがところどころに滲み出ています。
【ノア】
小舟に乗って、千里の前に現れた金髪碧眼イケメン。両親はヨーロッパ系で、外見は純粋な外国人。しかし、生まれ育ちは日本のため、日本語しか話せない。日本語しか話せないなんて、初見じゃわかんないよね。
【春菜】
千里ちゃんの親友。千里ちゃんと一緒に受験勉強に励む、恐らくいい子。
【千里の祖父】
恐らく何でもできるスーパーハイスペックおじいちゃん。おじいちゃんに足りない物があるとすれば、もはや若さだけでは? 僕の中では、影の主人公といっても過言ではない。千里ちゃん一家が無事だったのは、おそらくスーパーハイスペックおじいちゃんのおかげと言っても過言ではないでしょう。
▶考察・読みどころ
ストーリーは、主人公である千里ちゃんの自己紹介から始まります。
大学受験生真っ最中の彼女は親友の春菜ちゃんと共に勉強漬けの日々を送っていました。
うんうん、なんとも受験生らしい(^ω^)読んでて自分が受験生だった頃を思い出しました。
え? それ何年前の話かって? 内緒です。
それから次に、梅雨の話へと切り替わります。
2024年6月下旬、例年より遅れて梅雨がやってきました。しかし、7月になっても梅雨は明けず、雨が止むことはありませんでした。
アウトドア派にとっては辛いですね。インドアの僕には関係ない……ですが(^^;
この雨はいつまで経っても止むことはなく、ページをめくるごとに、水位はジワジワと上がっていきます。
ついに、千里ちゃんの家は水没します。
あぁ、地球はこのまま水没して滅ぶ運命なのかと思いきや。
なんと、千里ちゃん一家を含め、人々はイカダの上で生活を始めます。
人間の生存本能恐るべし((((;゚Д゚)))))))
それからイカダ生活に慣れた頃、千里ちゃんはボートを発見します。そのボートの中には、金髪碧眼イケメン、ノアくんが眠っていました。
千里ちゃんはノアくんの寝姿を見て「天使だ」と言って彼の美貌に見惚れてしまいます。
恐らく「ベルサイユのばら」のオスカル様のような麗しい美形なんでしょう。あ、オスカル様は女性ですが……汗
千里ちゃんに助けられたノアくんですが、千里ちゃん家族の一員になります。
そして持ち前の人間性で周囲の人間を虜にしていきます。
彼は麗しい美形だけではなく、いいヤツです。しかも東◯大学の学生なので、ちゃんと賢いです。
神様は二物を与えないと言うのは、嘘とわかりますよね。
それから、千里ちゃんとノアくんは両想いになりました。ここから、受験生JKとイケメン大学生のラブコメの始まり……とはいきません。
この後、謎の不審者が登場します。しかもその不審者はノアくんを連れ去ろうとします。
果たしてこの不審者は何者でしょうか?
本編で確認してみてください。
そんなこんなで、肝心のラストなんですけれども、なんと、地球は完全に海の星と化します。結局、止まない雨の原因はわからず。
これは、人類にとってバッドエンド……
……ではなく、なんと、ハッピーエンドで気持ちよく終わります。とはいえ、災害は災害なので犠牲はゼロではありません。
これは僕の個人的な考えなんですが、強引さが感じられない、納得できる終わり方だと思いました。
というのも、生物て環境に適応するため、進化や退化を繰り返しますよね。それって、人間も例外じゃないはずです。
コロナで生活環境が激変し、適応できた事を思うと、案外、この作品の結末は大いにアリなんじゃないかと感じました。
▶印象に残ったシーン
千里ちゃんのおばあちゃんが竹刀で不審者を倒すシーンは、思わず「ふふ」て笑ってしまった( ˘ω˘ )
詳細は本編で確認してみてください。あれは笑う笑
おじいちゃんも凄いですが、おばあちゃんもなかなか凄いです。
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| まとめ |
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全体的に理路整然とまとまっていて、読みやすかったです。
水没に関する描写は、地形や日常生活の変化が順序よく組み立てられていて、置いてけぼり感がなくて、見事の一言でした。
僕もいつかこんな文章を書けるようになりたいです。゚(゚´ω`゚)゚。
あと、恋愛部分はラブコメのノリですね。2人の告白シーンは、どストレートでなんだか面白かったです。
と、いうことで2人まとめて末長く爆発してくださいね。……そういえば、海の惑星で爆発て可能なものなんでしょうか?
この感想文を読んで「雨が降り続くこの世界で」に興味を持たれましたら、ぜひ冒頭のURLからご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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