王宮のシェフ

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王宮のシェフ

色々あったがやっと夜になって解放され、自室に戻ることができた。 「修さまっ!」 心配そうに目をうるうるさせながら飛びついてきたソウ。 わんこみたいだ。 主人の帰りを今か今かと待ってたんだね。 「…ちょっと先お風呂入るね」 「一緒にはいりたいですっ!」 「今日は別々、ごめんな。先にご飯用意しといて欲しいな」 「はいっ!」 パタパタと部屋を出ていった。 俺も一緒にお風呂入りたかったけど、如何せん臭いがやばいのよ。 服もあいつの漏らしたのがついたはずだから一回手洗いしなきゃだしなぁ。 風呂から上がるとソウが温かいご飯と一緒に待ってた。 あー幸せぇ〜。 「ソウ〜、食べさせて!」 「はぁ〜い!」 膝の上に乗る幸せの重み。 頭に頬ずりしてしまう。 やっぱここが一番だわ。 王子にご飯も一緒に食べたいって言われたけど、これ以上あいつのそばにいると身体がゾワゾワして駄目だったので強引に戻ってきた。 逃げるように部屋を出たんだけど、途中で気づかれて死ぬ気で走った。 なんか目の光失っててまじ怖かったわ。 透明化スキルがなかったら捕まってたね。
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