美しい王子様

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居留守をしていた性悪発情王子はあられもない姿でいた。 慌ててベッドから降りようとしたのか床にべしゃりと転んでしまっている。 「…うわー、何この臭い?イカ臭ぇ。 って、尻出してるし、顔やば。なにしてたの?」 全て見ていたが素知らぬフリだ。 「…出ていきなさい」 まだ強がるんだ〜。 「いつも綺麗な格好して潔癖ですって感じ出してんのに、王子もこんなことするんだ〜?しかも顔くっそ汚ぇし。昼間っから疼いちゃったか。性欲強すぎ」 「…ぐっ…」 あぁ泣いちゃった。 「扉開けとく?使用人の皆に見てもらおっか。驚くだろうなぁ…みんなー!みてみてー!王子がー!」 「しめろ!………しめて…ください…」 うんうん、命令口調はだめだよね。 ん?ステータスなんか光ってる。 調教スキルだって。そういや使ってなかったか。 調教スキル、ポチッと。 「ぎゃっ」 王子が蛙の鳴き声みたいなのあげたんだけど。 どうやら手足が縛られて固定されてる…? イカ臭いベッドの上に座ると王子が固定されてうつ伏せの状態で俺の膝に乗った。 え?なに、この状況。 スキルの効果なの? 「…ひぅっ」 王子は王子で怯えてるし… …いや、感じてるのか? 膝に当たってんだよ、お前の硬いの。 どうしたもんかと王子を見つめると、彼の綺麗な尻が見えた。 真っ白で、触ってみるとすべすべだ。 「ん…っ」 感じてんなよ。 「俺のいた世界では、悪い子にはお仕置きしなきゃいけないんだよね。こうやって…尻を出して」 尻をなでなでする。 何をされるのかと恐怖する王子の目が面白い。 手を振り上げて、勢い良く振り下ろす! バチンッ 「いぁああっ!!」 「あぁ、痛かった?」 コクコクと頷いて涙目で俺を見る。 「そっか、でもお仕置きはまだ始まったばかりだよ?」 バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ 「んぃいいっ!ああっっ!んぐぅぅっ!」 白いお尻が赤くなってきちゃった。 手跡ついちゃうなぁ。 バチンッバチンッバチンッバチンッ バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ 痛い痛いと泣き叫ぶ王子の声で興奮が止まらない。 「…ちょっと手じゃ限界あるよなぁ」 王子を膝の上からどかす。 調教スキルの効果なのか空中で止まる王子の身体。 ジタバタと暴れているが、あれじゃどこにも行けないな。 よし、部屋散策だ! 引き出しやクローゼット、棚の辺りを物色。 良いものを見つけた。
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