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ミズエはまた列に並んでいた。私だけは違うと思っていた。しかし、願いが叶うと思い始めると私も何ら変わらないのではないかと思った。この列に並ぶのがうっとおしい。回りが邪魔に感じる。私の目的のためなら他はどうでもいい。あれ? 私ってこんな人間だったけ。確かに回りとは一線を引いてる人間だった。無関心と言ってもいいだろう。しかし今はその無関心な人間だった人たちにまで憎悪を向けている。
──早く、私の順番に……どうせ回りの人間の望みなんて大したことない。私の望みに比べれば──
きっとこの時の私の目は列に並ぶ人間と大差はなかったのかも知れない。
──なぜ、この列に並ぶ人間の背中が憎いんだろう?──
ミズエの順番になる。
──早く知りたい。アドバイスを受けたい──
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