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「たまたまご来店下さったなら、大変申し訳ございません。ただいまの時間はイベントの時間ですので、改めて11時以降のご来店をお願い致します」
こんなに静かなのにイベント？
「よろしければこちらを」
差し出されたショップカードを受け取る間に
「「あははっ…」」
軽い笑い声が店内から聞こえてきた。
「こちらのホームページにイベントについてもご案内しておりますので、ご覧になってからのお越しを…条件があえばですが…お待ちしております」
条件？中西さんはその条件にあって、ここに来ているの？
今日は帰れ、という雰囲気を店員から感じるのでカードを手に店を出る。
「「あっ」」
店を出て、道路から一段だけ高くなっていたところを見誤り、おっと…とバランスを崩した私を支えてくれた人がいた。
「大丈夫ですか？足、捻ってません？」
「スミマセン…大丈夫です。ありがとう…」
私と同年代かと思われるスーツスタイルの男性が、そっと様子を窺ってくれたことに応え…わっ、イケメンさん…と思った時には
「良かったです」
そう言い残して、彼は喫茶店内へ消えた。イベント参加者ってこと？お仕事中の雰囲気の人だけど？
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