顚落

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「それは…確かめないとって…」 「何回?一度確かめただけか?」 「…うん…」 どうして私が中西さんと夫に責められるような雰囲気に変わってるの? 「秋山さん…」 え…直美さんが中西さんでなく夫を呼んで驚いた。 「1時間ほどの喫茶店でのお喋りなんです。それを浮気だとおっしゃる方もいれば、そうでない方もおられるようで…」 直美さんは私のフォローをしてるの? 「俺は男に会う目的だと考えてしまうから、嫌だね」 「ですよね。俺もですけど、普通に…もちろん違法でも何でもないイベントらしいです。喫茶店の定期的な収入を考えて」 「ぇ…中西さんは、嫌だけど行かせてるんですか?彼女、その時間だけで帰ってないですよ?」 また沈黙が流れると 「そこも…追い掛けて?秋山さん……奥さん…大丈夫ですか?」 中西さんが夫を見た。 「どうだろう…以前も幼稚園のママ友に干渉し過ぎてトラブってるから…懲りたと思っていたんだけど」 「ちょっとっ…パパも中西さんもっ、問題があるのは直美さんであって私じゃないわっ」 「そうか?中西さんがこの反応なら、ママの勘違いだと思うのが普通だと思うけど?」 「え…私の勘違い?違うわっ、ねぇ、直美さん。珈琲大陸という喫茶店で男と会ってから近くのホテルへ行っているわよね?」 「…どういうストーキングだったのか分かりませんけど…珈琲大陸は仕事で行っているので週3で行きます。ホテルは…なんだろ…あの線路沿いのところ?」 「仕事……?」 「はい、あの店の奥さんの方って分かりますか?」 「…ぇえ……」 「あれ、私の従姉妹です。今日は亜優を預けてます」 嘘でしょ…
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