日常

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あのあと千愛が、私がいる家に帰りたくないと言った…ショックだった。ショックだったけれど、その翌日からはまた学校が始まる千愛を、いつまでも秋山の実家に預けてはおけなかった。 そして千愛のこととは別に、夫と二人で夫婦のことを話し合った。けれど、私の嘘と直美さんへの言葉に失望した夫と向き合うことが辛すぎて離婚することになった。 帰った実家では、両親とすぐ近くに住む兄夫婦に全て打ち明けるしかなかった。 「向き合うことが辛すぎてって…どんな保身だよ…俺が旦那でも離婚するに決まってる」 と兄が憤慨した。 「千愛ちゃんに合わせる顔がないと、私も思う…」 と母が涙を拭った。 「ママ友にそこまでされたら怖すぎるんだけど…?電車に乗ってまで追うとか…見張ってるとか…ヤバくない?それにその一回目のホテル?一度の裏切りがあると、それも疑われても仕方ないよ」 と兄嫁が頭を振った。 「風子の言動で、変わってしまったのは家族3人だけじゃない。千愛の面倒をみることになった秋山のお母さん、家に残された秋山のお父さんの生活まで一気に変わっている。皆の人生が変わってしまったことも、これから考えなさい」 と父が自分の手を握りしめた。
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