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お互いが向かいあいつつも深月くんの上へと跨る格好にされ、おかげで密着しなくていい部分まで密着してしまっている。 え、これもうほぼ騎乗以下略。 しかもなんだかいつの間にか硬さを帯びた深月くんのそれがあたしの下で主張している。気がする。 自分で提案したにも関わらず、想定外の格好と状況に、あらぬ妄想が止まらない。言わずもがな、あたしの顔は真っ赤に染まり上がっていた。 「っ、みつきくん、、あの、、、これ、ちょっとだめかも…?」 意を決して深月くんにこの提案は間違っていたことを主張する。が、 「何がダメ?俺的には最高だけど。」 至極満足そうな顔で言われる。 これは何を言ってもダメなやつだと早々に判断し 「…、じゃあ、ぱぱっと洗っちゃうね?ボディタオル取ってくれる?」 ここはもうしょうがない、腹を括れ雪乃、言い出しっぺはお前だ!と、自分で自分に喝を入れる 「はい、どーぞ。」相変わらずご機嫌な深月くんからボディタオルを受け取り背中へと手を回した。 「かゆいとことか、ない?」 「ん、大丈夫だよ。雪乃ちゃんは?」 「だいじょーぶ、、、。」 そんなやり取りをしながらなんとか洗い切ったころにはなんだかクタクタだった。 そして深月くんに後ろから抱っこされる形で湯船へとつかる。 最初はどうなることやらと思っていた洗い合いっこだが、途中若干の戯れはあったにしろ案外大人しく終了し、ホッとしていた。
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