いち

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時刻は午前0時を過ぎている、お風呂で温まった身体はお酒の力もありなんだか急激に眠気が襲ってきた。 とりあえずベッドの上で横になってみる うん、駄目だ、これは寝る。 起きなければ そう頭では分かっていても、一度ベッドに吸い込まれた身体は簡単に起き上がってはくれない。 このままでは確実に寝てしまうので、携帯で漫画アプリを開き、スラ◯ンの電子漫画を購入した。 映画を観たせいで1巻から読みたくなってしまったこの気持ち、きっと分かってくれる人いるよね ベッドに横になったまま、なんだかんだ集中して読み進めていると不意に手元に影が落ち視界が少し暗くなる。 下げていた視線を上げると、カチリ、こちらを覗き込んでいる深月くんと目が合う 「あ、よかった、起きてた」 「っ、おかえり」 慌てて身体を起こそうと腕に力を入れた。 が、しかし 深月くんの手によってそれは阻まれる 「…いいよ、そのままで、このまま襲うから」 「…っ」 もはや絶句である お願いだから今すぐ襲ってくれ。 柚葉のお陰で急降下していた感情がまた昂り出すのを感じた。
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