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「へえ、そうなんだ?それってもしかして、男の人だったりする?ほら、この前俺が雪乃ちゃんのバイド先にたまたま行ったときにいた、可愛い感じの男の人。」
まさか深月くんもあたしたちに気付いてた!?と、思わずにはいられない的中率を見せる。
こう聞かれてしまっては嘘をつく方がなんだかやましく思われてしまうので、正直に答えることにした。
「うん、そうだよ?よく分かったね。」
「まあ、なんとなくあの人雪乃ちゃんのこと好きそうだったし、誘われるならその人かなって思ってさ。」
と、まさかの力の気持ちまで言い当ててしまう。
え、本当にエスパーかなにかでは????
ここまでくるとちょっと怖いまである。
「あー…、でも本当にご飯食べただけで、、いや、ちょっと寄り道もしちゃったけど、そのあとすぐに帰ったよ?」
と、包み隠さずこととなりを説明した。
「そっか。まあ別に俺たち付き合ってたわけじゃないし、俺がどうこう言える立場じゃないからその事については何も言わないけど、今後は違うよね?そもそも、まだ雪乃ちゃんの口からちゃんとした言葉で俺のことどう思ってるか聞いてなかったけど、ちゃんと聞かせてくれない?」
「えっ、あ、、、そう、だよね?」
確かに、言われてみればそうだったかもしれない。
あたしの告白の途中で深月くんがいろいろ暴露を始めてしまった為、有耶無耶になってしまっていた気がする。
「うん、そうだよ。だから、ね?お願い。」
あたしをジッと見つめなから、なんとも甘い声色で言葉の催促をする。
そんな言い方、ずるい。
でも、あたしだって深月くんにずっと今まで言いたかった言葉でもある。だから
「…、深月くんのことが、、すき。だいすき。」
と、ちゃんと伝えることにした。
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