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朝目覚めて、隣に深月くんが寝ているこの破壊力よ。
しかもこの人どうやらあたしの彼氏らしい。しかもしかも、あたしのことありえないくらい好きらしい。
え、これ夢オチなんてことはないよね?
昨日の幸せの余韻がまだ抜けきらず、どこか現実味のない始まったばかりのこの関係に、あたしの感情はふわっふわだ。
深月くんの麗しの寝顔を眺めながらもそんなことを考えていれば、綺麗に閉ざされていたそのまぶたがゆっくりと持ち上がった。
まだ焦点の定まらないその瞳が、虚にあたしのことを捉えると、ふにゃり、このまま蕩けてしまうんじゃないかと思うような微笑みを浮かべて
「ゆきのちゃん、、はよ。」
と、甘く囁く、それと同時にグッと抱き寄せられ
「はあ、かわい、、。まだもうちょっと、、ねてよ?」
なんて、甘えてくるもんだからあたしのラブゲージは一気にMAX値を振り切った。
かわいいが過ぎる。
「っ、、うん。…深月くんかわいいっ」
もうこの気持ちを隠さなくていいんだと思ったら、ぽろっとそんな本音がこぼれ落ちた。
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