はち

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そんなあたしに対して、深月くんが 「ゆきのちゃんは、かわいいおれがすき?」 なんて、甘えた継続で聞いてくるから 「ふふっ、かわいい深月くんも、かっこいい深月くんも、全部大好きだよ。」 と、抱き留められている胸元へと擦り寄りながら答えた。すると、 「そっか。そんな熱烈な愛の告白にはちゃんと応えてあげないとね?」 なんて、さっきまで甘さたっぷり、ふにゃふにゃくんだったのに、急にはっきりとした口調であたしをベッドへと組み敷くもんだから「えっ!?」と思わずギョッとした。 「こんな俺も好きでしょ?」 「っ、ずるい、、、!」 そんなあたしにくすくす、と笑ってから緩やかに口角を上げると 「朝から雪乃ちゃんを愛せるなんてこんな幸せなことはないね。」 と、そんな甘い台詞を吐きながらも、ゆっくりとあたしの唇に優しくキスを落とした。
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