いち

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あたしの言葉に ははっ、と乾いた笑いを吐き出すと 「そんなかわいくおねだりされたら手加減できないかも」 そう言って、噛み付くようなキスをされる。 「っ、んんっ、…はぁっ」 まるで深月くんに食べられているみたいで、あたしも応えるように歯で唇を柔く噛みながら舌と唇で深月くんのそれを味わう、どちらのともわからない唾液が混ざり合ってそれが余計にあたしを興奮させた 「っんあ、」 不意に、今まで触ってもらえなかった秘部へと刺激が走る 今まで焦らされていた分、触ってもらえた時の快感がビリビリと身体を伝う 「ん、いい反応」 「いっ、ぁ、…んんっ、やっ」 ペロリ、舌舐めずりをしてからあたしの胸元へと噛み付くと同時に秘部へと指が侵入してくる、中の壁を確かめるようにゆっくり入ってくるそれに下腹部がきゅうっとなるのを感じた あたしのきもちいいところを探りながら中を擦るように指が動きまわると、ある一点で指の動きが止まった、かと思えば、ぐっ、と押される感覚と同時にとてつもない快感が身体中を貫いた 「ここ、わかる?雪乃ちゃんのいいところ」 ぴちゃぴちゃと卑猥な音が脳を刺激する 「ふぅっ、ぁぁ、っん、だ、めっ」 必要に攻め立てられ快感に目がチカチカしてくる、これ以上は危険だと脳が黄色信号を出す 身体の中を何かが迫り上がる感覚にもうだめだと、爪先に力が入る そんなあたしの様子を見て 「ん、いいよ、一回イッて」 そっと、耳元で優しく囁いた 「っっ、や、…イっちゃ、ああっ」 パチンっ、と何かが弾けて、ビクビクと身体が軽く痙攣を起こす、同時に感じる脱力感に身体の力が抜けるのを感じた。
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