いち

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「ねぇ、柚葉ちゃん、それあたしが分かるわけ無いの分かってて言ってるよね〜?」 そう、ふざけて少しいじけたように言えば 「ふっ、ばれた?」 と、悪戯っ子のような笑顔で返された。 いや、かわいいかよ 「ん〜、じゃ柚葉のかれぴでも見に、今度サークルに顔出してみよっかなぁ」 まぁ、1回くらいサークルにでてみるのもありか、気は進まないけども なんて、なんとなく思いつきで言った言葉に柚葉の目がギラリ、輝くのが見えた。 え、なに怖い 「えっ!じゃあ今度さ、サークルの集まりとかじゃないんだけど、彼氏とその幼馴染達と飲むことになってるから雪乃もきてよ!」 恐怖は的中、全くサークルとは関係ないザ・身内飲みへと勧誘された。 いや、それ、あたしが行く意味。 「え〜、何ポジ参加?普通に気まずいやつじゃーん、お呼びじゃないやつじゃーん」 「あたしがお呼びだからいいじゃーん、ス◯バの新作3回奢るからいいじゃーん」 「それは行くじゃん?」 「よし、決まり!」 ノリにノリで返されノリでOKした。 いや、だってス◯バの新作は飲みたいじゃん。 3回奢りはおいしいじゃん。
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