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「んん…」 寝返りを打つためにもぞもぞと身体を動かす とん、何かにぶつかった感覚で微睡んでいた意識がはっ、と覚醒する チラリ、ぶつかった感覚のした方へと視線を向ければ無防備な寝顔の深月くんの姿が目に入った。 シャープな輪郭に綺麗に配置されたパーツたち、伏せられた瞼からのびるまつ毛は男の人なのに長くて女子からの嫉妬間違い無しだ。 いや、寝顔も美しいとかずるすぎないか? さぞかしモテまくりの人生に違いない、きっとあたしの他にもたくさん遊んでいるのだろう。 これはハマったらおしまいだな、と、ひとり冷静に分析してみる。 結局昨日、いや今日?深月くんに散々組み敷かれ、ゴムを消費した回数は多分3回(イかされた回数は不明) 何度もうだめ、と言ったか分からない が、その度に "ごめん、よすぎて止まんない" "まだいいって言ってないよ?ほら頑張って" などと言われ、手放しそうになる意識を何度も引き戻された気がする。 お陰様で、初めてきもちよすぎて涙が止まらないという体験をさせて頂いた、若干瞼が重い気がするのはきっとそのせいだ。 しかも最後の方の記憶がない、結局そのまま意識を手放してしまったのだろう。
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