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体を拭き私服に着替えて噛み跡の部分を鏡で確認する うーん、やっぱり出ちゃうな 肩の部分は問題なく隠れている、二の腕の部分も動かなければ見えないような気もするけど、危ういな だが1番の問題はこの首筋にある噛み跡だ セミロングの髪で何とか隠れる、、訳がない 髪は揺れ動くものだ、固定などできない コンシーラーで隠してみるとか? そう思い、化粧ポーチを取りに鞄が置いてあるソファのところまで赴く あまり音を立てないように、がさごそポーチの中身を漁る ぐいっ 「っひゃあ!」 瞬間後ろからにゅっと伸びてきた腕に捕まる 「なーにしてるの?」 「びっ、くりしたぁ…!ごめんね、起こしちゃった?」 「んーん、大丈夫、…あれ、雪乃ちゃんいい匂いすんね」 すんすん、とあたしのうなじの匂いを嗅ぐ深月くん 昨日の余韻もあり、それだけで背筋がぞくぞくする 「っ、ね、くすぐったい、、、」 身を捩り、深月くんから逃れようと試みる
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