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「ちょっ、まって深月くん、本当にするの?」 胸の膨らみへと伸びかけていた手がぴたり、止まる 「うん、だめ?」 こてん、と傾げられた首 少し甘えるように吐き出された言葉に え、なにそれかわいい あたしの時が一瞬止まる おい、ふざけんな、誰だこんなガチ恋製造機をつくりあげたやつ!ちょっと話あるから今すぐラブホまでこい あまりの可愛さに脳内で暴言を吐く 「嫌っていうか、その、時間とかって大丈夫なの?」 「あぁ、大丈夫だよ、俺もこのあと特に予定入ってないし、ねぇ、もういい?」 確かにそっちの時間も気になるけど、あたしが言ってるのはホテルの時間の方だ まぁ、今からおっ始めようとしているのだからきっと大丈夫なのだろう 「うっ、でももう体力が、、」 「大丈夫、俺があとでちゃんと介抱してあげるから」 え、それ大丈夫じゃなく無い? 頭の中ではいつものようにするする言いたいことが思いつくのに、いざ口に出そうとするとうまく言葉に出せない なんだこれ、もはや深月くんの魔の手に落ちかけてる? やっぱりこのまま流されるのは危険だ、断ろう そう思い、開きかけた口を深月くんの唇によって塞がれる、にゅるり入ってきた舌があたしの口内を味わうように動き回るからまるで脳がとろんととろけたような感覚に陥る 同時に胸の頂をカリッと爪で刺激され甘い刺激が身体を伝う 「…っふ、ぁっ、、」 深月くんの手によって完全にその気にさせられてしまったあたしはこの甘い誘惑に抗うことをやめた
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