いち

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「んで、あたしは何のためにその、だるい、、、楽しそうな飲み会に参加するの??」 アウェイの場所に呼ばれるからには何か役割があるはずで、とりあえず聞くだけ聞いてみる。 意味もなくアイスコーヒーのストローをくるくると回してみる、中の氷がカラカラ音を鳴らすが、殆ど溶けた氷のせいでコーヒーの味は薄くなって しまったようだ。 「(さとる)くんのおさななに美少女がいるんだけど、今だにベタベタ仲良しなのよ!で、いつもお前ら小学生じゃ無いんだからもっと適切な距離感保てや!と、思ってるけど付き合いたてだし、はっきり伝えるのは難しいじゃん?…だから雪乃、頼んだ。」 「あぁ〜、なるほど、部外者のあたしが空気読まずに、お前ら距離感きもいよって言えばいいのね、任せろ」 ふむ、どうやらかれぴの名前は聡くんと言うらしい、覚えておこう。 「さすが雪乃!持つべきものはやっぱ雪乃よね〜」 あたしの返答に機嫌を良くした柚葉は、じゃ、来週の金曜だから、絶対に予定空けといてよね!と念押しをして、なんだったらあたしのスマホをぶんどり、スケジュールの欄に予定を打ち込んでいた。
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