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今度はぐいっと繋がったまま持ち上げられ、深月くんの上に後ろ向きで座ってるような体勢になった、かと思えばくるり器用に回され対面する格好となる 「…っや」 これでは涙でぐちゃぐちゃになった顔が深月くんに丸見えだ やっぱりこんな顔は見られたくなくて両腕で顔を隠す なのに 「顔、見せて?」 ゆるゆると下からあたしを突き上げながら腕を掴まれ、下に降ろされる 「ふぅっ、、、見ないでっ」 いやいやと抵抗するけど深月くんの手によってそれは阻まれてしまった 「っ、はぁ、やばい、雪乃ちゃんごめんねちょっと止まんないかも」 そう言って少し余裕なさそうに吐き出された言葉、対面で向かい合う格好のためあたしからも深月くんの表情は丸見えで、くっと、眉間に皺を寄せて余裕のなさそうな表情に、きゅうっと下腹部が締まるのを感じる
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