さん

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膝に顔を埋めて動かなくなったあたしの濡れた髪を避けながら 「ごめんね、雪乃ちゃんの反応がかわいいからやめてあげられないかも」 だから、慣れるしかないね? そう言ってうなじにちゅっと吸い付く ぴくり、それに反応する身体 深月くんの唇の柔らかな感触がお風呂で熱った身体にさらに熱をもたらす 絶対今、体温上がった 「〜〜〜っ、もう!乾かすなら早く乾かして!」 くそっ、いったいあたしをどうしたいんだ これにハマらない方が難しく無いか? こうなったらもうあたしも強気でいくしか無い、負けない心が大事だ雪乃 そう自分で自分に言い聞かす 深月くんはあたしの言葉にくすくすと笑うと「うん、ごめんね」と言って、優しくドライヤーで髪を乾かし始めた 誰かに髪を乾かしてもらうことなんて滅多に無い、それこそ美容院に行った時くらいだろう 深月くんの指が濡れたあたしの髪をすくってとかすたびその気持ちよさに思わず瞼が重くなる 「終わったよ」 深月くんの言葉でぱちり、意識を取り戻す やばい、半分寝てたかも まだ完全に覚醒しきらない頭でお礼を言わなくては、と考える
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