さん

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深月くんがお風呂に入る前、「雪乃ちゃんの着てた服洗濯しちゃうね?」と、なんともありがたいようでありがたく無いお声がけをいただいたが、さすがに下着もあるので恥ずかしい、こればっかりはあたしにやらせて欲しいとお願いした 深月くんは別に気にしないのに、と言ったがあたしがするんだよと思った なんとか洗濯する権利を勝ち取り、深月くん宅の洗濯機をお借りしている、ちなみに乾燥機つきのドラム式洗濯機だった、やはり実家が太いに違いない。 ボタンひとつ押すだけで仕事は終わった、あとは乾くのを待って畳むだけだ あたしの背後、扉一枚隔てたところでシャワーを浴びる音が聞こえる、今まさに深月くんがそこで、、、、と想像しようとしてやめる 変態か とりあえず深月くんが出る前に脱衣所を後にした 手持ち無沙汰になったあたしは、ソファにぽすん、と腰掛け脱力する 「はぁ、、、」 思わず溜息が漏れる、昨日から予想外の連続で正直今もこの現状についていけていない そもそもなんでこんなことに? セックスして朝になったら帰っておしまい そのはずだったのに、気づけば深月くんの家でおもてなし?を受けている セフレにするにしても高待遇すぎないか? でも何が1番問題かって、あたしがこの状況をなんだかんだと受け入れてしまっていることだ 現に今だって、深月くんがお風呂に入っている間に黙って帰ることだってできるのにそうしない あたしはまだ会って2日目の深月くんに対して少なからず好意を抱いてしまっているのだ その現実に頭を抱えたくなった
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