さん

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ご飯も食べ終わり、ちょっと早いけどお酒でも飲みながら何か観る?と深月くん 冷蔵庫からビールと缶酎ハイを手に戻ってきた 「はい、雪乃ちゃんどっちがいい?」 この二択ならば、迷うことなく缶酎ハイだ 「ビール苦手だからこっち貰ってもいい?」 そう言って缶酎ハイを指さす 「もちろん、はい、どーぞ」 缶酎ハイを手渡され、それをありがとう、と受け取る 「何か観たいのとかある?ネト◯リしかないけど」 「んー、パッと思いつくのは無いかも、深月くん観たいやつとかないの?」 「そうだなぁ、、、あ、じゃあこれは?」 そういって深月くんが選んだのは某有名漫画の実写版、どうやら最近配信が開始されたようだった 「ん、いいよ、それにしよ?」 もしかして深月くんって意外と漫画とか好きなのかな? 「よし決まりね、はい、じゃあ雪乃ちゃんここきて?」 そう言ってぽんぽんっと自身の足の間を叩く デジャブか?これなんかさっきもされた気がする 「いや、集中して観れなくなるからここでいいよ」 そう言ってやんわり断る、が 「だーめ、ぎゅっとしながら観たいから、お願い」 腕を掴まれ引っ張られる 「っ、ちょっ…」 あぶない、そう続くはずだった言葉は深月くんの胸にダイブしたことで音にはならなかった、缶酎ハイまだ開けてなくてよかった 「よし、捕まえた。じゃあ観よっか?」 「…深月くんって結構強引なところあるよね」 下から見上げてそう言えば 「うん、でも嫌いじゃ無いでしょ?」 と、微笑まれた はい、おっしゃる通りです。
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