さん

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なんだかんだチョロいあたしは深月くんの足の間に収まり、まるで本当にあたしはクッションにでもなったんじゃ無いか?というフィット感のもと映画を観始めた ふーん、なかなかおもしろいじゃん この漫画読んだことなかったけど、今度読んでみようかな そんなことを考えながら集中して観る 「ね、雪乃ちゃん」 開始40分ほど経った頃だろうか、かなり集中して映画鑑賞していたあたしに深月くんが話しかける 「っ、な、なに?」 不意に耳元で話しかけられ、心臓がどくんっと、大きく跳ねる 「俺の腕ぎゅっとしてくれるのはかわいくて嬉しいんだけど、すごい胸当たってる、…あと、もしかしてノーブラ?」 その言葉にハッとする 白熱する展開に、思わず深月くんの腕をクッションのように胸元で抱きしめてしまっていたようだった そうだ、あたしノーブラじゃん! 深月くんが洗濯機を貸してくれるって言うからその間くらいいいかと、ブラも一緒に洗濯してたんだった 家でもお風呂の後はノーブラ派のあたしはなんの違和感もなく過ごしていた、その為忘れていた なんだこのお決まりのパターンみたいな展開は それだけは回避したかった筈なのに、、、! 「ご、ごめんっ、すっかり忘れてた、ちょっと離れて」 とりあえず、一旦距離を取ろうと深月くんにお願いをする
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