さん

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「ん〜?やだ」 そう言ってあたしの首筋にすりすりと額を擦り付けたかと思えば、今度はがじがじ、と甘噛みをしはじめる 深月くんの八重歯が肌に食い込む感触にゾクリ、肩を震わせる 「っ、深月くん、映画、」 「うん…、でも雪乃ちゃんがずっと胸押し付けてくるから、映画どころじゃなかったんだよね、これでも俺、結構我慢したんだよ?」 そう言って服の上からやわやわと胸を揉みしだく それにピクリ、反応する身体 「ん、、だから、ごめんって、、、そんなつもりじゃなかったの」 「うん、分かってるけど、、、はぁ、、、だめ??」 何かを堪えるような、甘く切ない声が鼓膜を掠める それにあたしの下半身がきゅっと反応する、が 「だ、だめ」 ここで流されたらおしまいだ あたしの中の本能が危険だと知らせる あたしの言葉に 「…わかった」 そう言って、お腹をホールドしていた手がするり、離れていくのを感じほっと胸を撫で下ろした もう一回最初から見る? 振り向き、そう投げかけようとした言葉は、深月くんの唇によって塞がれる 「っ、…んんっ!?」 え?なんであたし今キスされてんの? 首の後ろをグッと固定られ、逃げるに逃げられずされるがままの状態に眩暈がしそうだった
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