さん

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「いや、なんで腕?…てか何それ、痣?」 二の腕の裏、深月くんに噛まれてできた跡を柚葉に見せる 「これと同じのが、首のところにもある」 「…え、何で?まって、え、これ、歯型…?え?ええっ!?」 最初は意味がわからない、という表情をしていた柚葉だが、これが噛み跡だと分かると何やら理解したようだった 「ねぇ、声」 「ご、ごめん。驚きすぎてやばかった。深月くんやばぁ」 教えてもないのに、深月くんだと決めつける柚葉。何故わかる。 「…誰も深月くんとは言ってなくない?」そう言いながら袖を元に戻す 「は?深月くん以外許さないんだけど、お願いだから深月くんだと言って」 「…まあ、そうだけど」 柚葉には嘘をついてもどうせバレそうだし、深月くんも俺のせいにしてくれていい、みたいなことを言ってた気もするから隠すことをやめた 「うわぁ、まじかぁ、これを深月くんがつけたと思うと急にめちゃくちゃエロく感じるわ」 そう言ってあたしの身体をじろじろと見る やめて、なんか透視されそう 「はい、あたしの話はこれでおしまい」 シュガードーナツに手を伸ばす 「いや、終わりなわけないから、これからが本題だから、そこにラブはあるんか?」 柚葉にそう言われて一旦思考が停止する 「…ない。」 何故だか即答できなかった 「うわぁ、あるじゃん、芽生えちゃってんじゃん」 「…違う、これはそういうのじゃない、、」 一応否定はしてみるが、お察しの通りだ 「うんうん、わかるわかる、認めたくないよね、うんうん」 何やら勝手に理解され、謎の寄り添いモードに突入している柚葉 正直ちょっとうざい
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