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よん
それから更に3日後の木曜日
あたしはひとり大学近くのカフェで次の講義までの空きコマ時間を潰していた
深月くんからの"次いつ会える?"の連絡にいまだ返事ができていない今日この頃
あたしはどうしたいのか、この気持ちのまま会ってしまっていいのか、暇さえあれば深月くんとのことを考えている
そして、だんだん考えるのが面倒くさくなってきていた、だって考えたって一向に答えが出ない
てか、深月くんが沼ならハマってしまっても問題ないのでは?
だってあたしはもう既に深月くんという沼へと一度落ちてしまっている。だったらそれにハマってしまうのはしょうがないよね?むしろハマらない方が失礼なのでは?と急に思い至る。
よし、もう自分の気持ちに正直に生きよう。
考えるのが面倒くさくなったあたしが導き出したシンプルかつシンプルな答え
会いたいなら会えばいい、ヤりたいならヤればいい。そうだ、それがいい。
それで好きになってしまったのならしょうがない、それも受け入れる。
あたしだけハマるのが怖いとかもうどうでもいい。
やっと答えが出てスッキリした気分だった
そうと決まれば深月くんに連絡しなければ
"返事遅くなってごめんね、バイト無い日ならいつでも大丈夫だよ"
早々にメッセージを送りつけ、満足する。
こんな簡単な返事すらまともにできなかったなんて、沼の力とは恐ろしい
なんだか今まで悩んでいたのが急にとても馬鹿らしく感じた
〜♪〜♪〜♪〜♪
すると、手に持っているスマホから着信を知らせる音が鳴る
画面には 【橘 深月】 の文字
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