よん

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講義が終わり、正門までドキドキしながら向かう 正直、講義の内容なんてまったくと言っていいほど覚えていない。この後深月くんと会うことを考えたらそわそわしてなんだか落ち着かなかった。 それにしても、深月くんと大学で待ち合わせするなんてなんだかすごく変な感じだ 同じ大学とはいえ今まで深月くんをキャンパス内で見かけたことはなかった。学部も違うし、サークルにも顔を出していないあたしは結構狭いコミュニティの中で生きている。しかもこれだけ広い敷地の中に何万人と人がいるのだ、同じ学年でも知らない人の方が圧倒的に多いのが現実だ。 正門付近まで行くと、既に深月くんが待っていた 白のTシャツに、カーキ色の緩めのチノパンを合わせたシンプルな服装。スタイルがいいからなんでも似合うのだろう、遠目から見てもかっこいい。 「深月くん!ごめんね、お待たせ」 近づき、声をかける あたしの声に落としていた視線をあげ、目と目が合う。 「おつかれさま、雪乃ちゃん。俺が急に誘ったんだし、全然大丈夫だよ。」 そう言って微笑む深月くん 4日ぶりの深月くんの破壊力がやばい。 そもそも顔がタイプなのだ、それに加えてこの性格、素敵な笑顔とセットでおつかれさま、なんて言われた日には悶絶必至である。 内心狂喜乱舞している気持ちを押し殺し 「ありがと。とりあえず、歩く?」 と、提案する 深月くんはあたしの問いに「うん、そうだね」と同意してみせると、至極自然にすっとあたしの腰に手を回し、そのまま歩き出した 「(うわぁ、、、、)」 ジワリ、顔が赤くなったのが自分でも分かった 手練れの所業である。
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