よん

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深月くんからのキスがさらにグッと深くなり、それと同時にあたしの腰に固定されていた深月くんの手が腰からお尻にかけてツーっと撫でる それにピクリ、身体が反応し思わず後退りそうになるのをすかさず深月くんの手がそれを阻止する 最後にちうっと、わざと音を立てて唇を離れたかと思えば、そのまま頬を掠めながら耳元へと移動し、ピタリ止まる。 そしてそのまま 「ねぇ、抵抗してくれないと。ここ、外なのにいいの?」 唇をつけたまま耳元で喋られ、吐息が直に耳に触れる。 思わず悲鳴が出そうになるのをなんとか我慢し、慌てて「っ、だ、だめ!」と、深月くんの胸を押した 状況を理解した瞬間、全身がカァッと熱くなるのを感じた そうだ、今外にいるの完全に忘れてた、、、。 そんなあたしの頬をするり撫でてから、きゅっと右手を掴むと 「今日何も持ってきてないから、ちょっとコンビニ寄らせてもらってもいい?」 そう言って深月くんに手を引かれるままコンビニの中に入ったけど、何を買うかは恥ずかしすぎて見れなかった。 家までの残り数百メートルの道のりを深月くんと並んで歩く、さっきまでと違うのは、お互い何も喋らないことと、繋がれた手がやけに熱かったこと 気持ちだけが先走って、やけに心臓の音がうるさかった 「ここ、」 あたしの住んでいるアパートへと到着し、オートロックを解除して部屋へと続く階段を上がる ガチャリ、鍵を開け玄関へと入った瞬間、グイッと腕を引かれ深月くんに抱きしめられる 「はぁ、、、このままここでされたくなかったら突き飛ばして」 あたしの肩に顔を埋めて、何かを耐えるように吐き出された言葉に、きゅん、と下腹部が反応する 多分、限界だった 「…いいよ、みつきくんのすきにして」 ぎゅっ、と深月くんの服を掴み、見上げる 「はっ、ここで、それを言っちゃうんだ?」 あたしを見つめる深月くんの目が、あたしを欲しいと言っているようで堪らない気持ちになる 「ん、ねぇ、はやくっ…ー」 「言われなくても。もう知らないから」 そう言ってやっと薄くなってきた首筋にグッと歯を突き立てられる
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