よん

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あたしの要求通り、再度キスをしてくれる深月くん。今度はちょっと荒々しいキスで少し空いた唇の隙間から吐息が漏れる、そこにすかさず舌がにゅるり、侵入してくるとあたしの歯列をなぞるそうにゆっくりと口内を這う 触れられてもいない下腹部がそれにきゅんっと反応するのがわかった 「っ、、はぁ、、き、もちい」 思わず本音がこぼれ落ちる 頭がくらくらしてお酒に酔っているのか、それとも深月くんとの行為に酔っているのか分からなくなる そんなあたしを見下ろして 「はぁ、、、さっきから可愛すぎてどうしたらいいのか分かんないんだけど。俺のこと殺す気?」 余裕のない表情で見つめられる。 そんな深月くんの手を取ってあたしの胸へとそっと重ねる ドッドッドッ、とやけに早い鼓動が深月くんの手越しにも分かる気がした 「…あたしのほうが、しんじゃいそうだよ」 「なんなの、もう…ー」 その後に続く言葉がなんなのか、分からなかった 噛み付くようなキスをされ、深月くんの手が荒々しくあたしに触れる、そこからはもうされるがまま、与えられる快楽をただ受け入れる事しかできなかった。 今が何時なのか分からない、ただぐったりするあたしの身体を深月くんが優しく抱きしめてくれている 「ごめんね、雪乃ちゃん。理性ぶっ飛んじゃった」 「……だ、だいじょーぶ。」 こういう時、なんで返したらいいのか分からない。とりあえず言えることは凄かった。それだけ。
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