よん

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「本当に友達?付き合ってはないよね?てか、今まで関わり無かったのにどうやって仲良くなったの?もしかしてさっきの子に紹介してもらったとか?」 質問攻めである。 「それ、あなたたちに関係あります?」 「関係あるかどうかは今はどうでもいいでしょ。聞いたことに答えてよ!」 もうひとりの子が言う。 「その前に、あなたたちは誰ですか?」 至極当たり前のことを聞いただけだ。なのに 「は?あたし達の質問に答えてからにしてもらっていい?さっきからはぐらかしてばっかりじゃん。やっぱりあんたも深月のこと狙ってるわけ?」 なんだコイツら、ゴリラかなんかか? さっきから会話が一方通行なんだが 「あー、てか、あたしじゃなくて深月くんと仲良しなら直接聞けばいいじゃないですか」 これでは話にならないと思い、ニコリ笑顔で返すと 「っ!なんなのあんた、まじむかつく!性格ブス!ちょっと顔がいいからって調子乗んなよ!どうせあんたもセフレ止まりのくせに!」 そう捨て台詞を吐いて、もう行こっ!と、ふたりでそのまま帰って行った。 …いったいなんだったのか。 結局ふたりは誰だったのか、それすら何の情報も無いままに一方的に質問されて、最後はなんだか罵倒までされて勝手に帰って行った。 さすが深月くん。ちょっと一緒にいるようになるだけでこんなわけもわからん女子に目をつけられるのか。 てか、あんたもセフレどまりのくせに!とか言った? え、どっちがセフレ?まさかふたりとも…? いやいや、流石にそれはない。 なら最初に深月と呼び捨てにしていたあのこか? なんだかんだ言って、さっきのふたりに言われたことを気にしてしまっているあたしが1番うざい。 他にもセフレがいることなんて最初からわかってたことじゃん。
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