よん

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「はぁ…。」と、大きな溜息をついて、元々座っていた場所へと腰掛ける。 それになにやらワクワク顔でこちらを見つめる柚葉 「なになに。どした。女子の修羅場か??自分以外の修羅場は大好物よ?話してみ?」 と、前のめりで来られる。 「…、別に。ただ質問されただけだし。」 「ふーん?どうせ深月くん関係でしょ?女って怖いねぇ。」 そう言って、やれやれといった感じで肩をすくめる 「怖いと言うより、うざかった。ただひたすらにうざかった。」 「はっ、ガチギレじゃん。うける〜。」 「え、ガチギレではなくない?」 「つっこむポイントそこ?」 「あたし的にはすごい大事なポイントだけど?」 「まあ、ガチギレではないか、イラついてはいるけど。」 と、訂正してくれる。 よかった、ガチギレはしていない。 「はぁ、やっぱりセフレのひとりやふたりくらいいるよね。」 ポツリ、本音を溢すと 「…いや、それは分かんなくない?女が勝手に言ってるだけかもだし。」 「え、なに。急にフォローしてくるじゃん。」 あたしの言葉にべっつに〜?とシラを切る柚葉 「まあさ、あんたは深月くんのことだけ信じとけばいいよ。ね?」 そう言ってポンっとあたしの肩に手を置く。 深月くんのことだけ信じる…。 え、何を? 結局これ以上ここで勉強をする気にはなれず、机の上のものを片付け席を立つ。 「…どこいくの?」 「さんぽ。」 とりあえず外の空気でも吸ってちょっとリフレッシュしたい。 うい〜、と軽く返事をされその場を後にした。
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