いち

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あたしの発言に 「えっ、急にどうしたの…?」 と、彩美ちゃん 明らかに困惑していた。 「急かな?あたしこれでも結構我慢したんだけど、幼馴染で仲良いのはよくわかったけどさ、距離感大丈夫??他の2人は知らないけど、聡くんと柚葉が付き合ってるの知ってるよね?なのにこの態度ってやばいよ、正直きもい」 オブラートになんて一切包まずに思ったことをそのままストレートにぶつける。 「わ、わたしそんなつもりじゃっ…」 あたしの言葉に酷く傷ついたように目に涙を滲ませる彩美ちゃん。 さすが、美少女がやると絵になるわ そんなどうでもいいことを頭の端で考える。 「西さん、とりあえず落ち着いて」 聡くんがあたしを宥めようと声を掛けてきたが いたって冷静だし、この上なく落ち着いている。 「え、聡くんも聡くんだよ?そっちからしたらこれが当たり前なのかもしれないけど、聡くんが逆の立場だったらどう?彼女が幼馴染とはいえ別の男にベタベタ触られたりしたら嫌じゃないの?もしかして聡くんはとんでもなく心の広い持ち主なの?それか気にしないタイプ?興味ない感じ?」 怒涛の質問攻めである。 「そ、それは、確かに嫌だ ごめん、ゆず、いつものことだから感覚が麻痺してたのかも、これからは気をつけるから許してくれない?」 と、素直に認める聡くんはどうやら話のわかる男らしい、言われなきゃわからないのはちょっとあたし的にはありえないけど。 柚葉は聡くんの謝罪の言葉に 「いや、うん、あたしも言えばよかったんだけど、なかなか言い出せなくてごめん、気をつけてくれるの嬉しい」 と、なにやら話はハッピーエンドを迎えようとしている。 もしかして、早くも役目は果たされた感じ? まだ全然言い足りないが?
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