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「…なら、おそってよ」 なんだか無性に深月くんに触れて欲しくて、普段なら恥ずかしくて絶対に言えないような言葉でも今なら不思議と言えてしまう。 「…、折角我慢してあげてたのに、ばかだね雪乃ちゃん。」 ギシリ、深月くんの体重がベッドへとかかり、スプリングが軋む音がした。あたしに覆い被さるような状態で見下ろされ、早く触って欲しいとあたしの全身が叫んでいるような気がした。 「んっ、、、はぁ、、、っ、」 瞬間、噛み付くようなキスをされ、酸素を吸うため空いた唇の隙間から深月くんの舌が入り込んでくる。と、思えばすぐさまあたしの舌を絡め取りジュッとそれを吸われる。 ビリビリとした感覚が舌へと走り、甘い痺れが脳へと繋がっていく。 じっくりあたしの舌を堪能した後、唇がゆっくりと離れ、おでことおでこをくっつけた状態で見つめられる。 ちょっと動けばすぐまた唇が触れてしまう、そんな距離で 「途中で飛んだら許さないから。」 そう言って今度は本当に噛みつかれる。 「っ、いた、、、っぁ、、やっ、」 「ん〜…?でも、痛いの好きでしょ?」 いつの間にか着ていた服は中途半端に脱がされ、下着が見える状態になっていた。 ブラのホックは外さず、グイッとわざと上へとずらされ、胸の膨らみに柔く噛みつかれる。同時に下へと手が伸びてきてあたしの一番敏感な部分へと触れる。 「っ、、ぃ、、あっ、、、ふ、ぁ、、っ、、、」 次々に与えられる刺激に、痛いのか気持ちいいのか訳が分からなくなる。 下の刺激は与えられたまま、胸元から少し顔を上げ 「今日は雪乃ちゃんがどんなにやめてって言っても絶対にやめてあげないから。精々、飛ばないように頑張ろうね?」 情欲に染まった瞳であたしを見上げると、あたしの好きなその顔で綺麗に微笑んでみせた。
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