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まだ眠たい目を擦り、寝返りをうつためもぞもぞと体を動かす。するとぎゅっと大きくて暖かい何かに包まれ、そのままその中に閉じ込められる。トクトクと一定のリズムで鳴る音がなんだかとても心地よい。 う〜ん…、このままもう少し眠りたい。なぜだか頭も瞼も体も全てが重くて、まるでこのまま体が目覚めるのを拒否しているかのようだ。 しかし、段々と覚醒してきた脳が、あれ?あたしいつの間に帰ってきたんだっけ?あれ?そもそもここは、、、?あれ?昨日、、、、。そこで、はっ!と、昨日の記憶がまるでフラッシュバックしたかのように断片的かつ曖昧に思い出され、何が夢で何が現実か分からないことにヒヤリとする。 「っ、…み、みつき、くん??」 恐る恐る、あたしを抱きしめて寝ているであろう人物へと声をかける。すると 「ん〜…?なあに、ゆきのちゃん」 あたしの問いかけに、寝起きの少しとろんとした喋り方で深月くんが応える。 か、かわいいっ、、! じゃなくて。 「あ、あの、、、あたし昨日、、深月くんにちゃんと連絡してた?」 「…、さあ?おぼえてないの?」 「覚えてない、とゆうか、全てが曖昧であやふやとゆうか、、、。」 「ふーん…?まあすごい酔ってたしね。しょうがないんじゃない?」 そう言ってぎゅっと更にあたしを抱きしめる力を強めた。 うっ、、、ちょっと苦しいかも。  しかし、これは深月くんなりの昨日のあたしへの戒めかもしれないと思い、甘んじて受け入れる。 「っ、え、しょうがないじゃ済まされないのでは、、、?」 「なんで?雪乃ちゃん何かしたの?」 先ほどとは違い随分はっきりとした口調になった深月くん。きっとはっきりと目が覚めたのだろう。
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