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しかし、閉めたはずの扉がすぐさま開くと 「何してるの?一緒に入るんだよね?」 と、先ほど同様上裸の深月くんが現れ、あたしの手を取るとグイッと中へと引き摺り込まれる。 「っ!!…えっ、あれ、本気だったの?」 と、ひとり慌てるあたしに 「当たり前じゃん。ほら、はやくしないと俺が脱がせちゃうけど、いいの?」 瞳に意地悪そうな色を浮かべてあたしを見つめる深月くん。 そんなの、、、いいわけないじゃん! 「っやだ。」と、なんだか語彙力の低下したあたしはそんな否定の言葉しか出てこない。 「ん、ならほら、自分で脱いで?見ててあげるから。」 と、ニッコリ、笑顔で言われる。 その言葉に急激に顔が赤くなるのが分かった。 「…無理だよっ、そんなの恥ずかしすぎて溶けちゃう!」 「そしたら舐めてあげるから大丈夫だよ。」 あたしの比喩にも普通に乗ってこられ、朝からひとりあたふたして恥ずかしい。 いや、てかニュアンスで言っただけであって、本当に溶けはしないよ?分かってるよね? なんだか深月くんなら本当に舐めかねないな、と思い「溶けないからね?わかってるよね?」と謎の確認をしてしまう。 それに、「うん、分かってるよ。でも雪乃ちゃんのことは普通に舐めてもいいよ?」とサラッと真顔で言われる。 「っ、、、、。」 最早絶句である。冗談にしてもあまりに衝撃的な言葉に全く言葉が出でこない。 もうなんの会話をしていたのか訳がわからなくなってきた。
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