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な、なんだこれは、、、、。 鏡に映る自分の姿に絶句した。 主に服で隠れる部分ではあるが、そこかしこに噛み跡やらキスマークやらが散りばめられていた。 しかも、今回はなんと胸にもついているではないか。 海、プールといった類のところへはしばらく行ける気がしない。 昨日一体何が?、、、思い出せるようで思い出せない。こんなになるまでされたというのに詳細をはっきりと覚えていないあたしの神経を疑った。 と、とりあえず、せめて体くらいは洗い終わっておきたいところだ。 そう思い、急いで体を洗っていると パタンっと、背後からうっすら音が聞こえてくる。 えっ、もう?5分とか秒じゃん。 ど、どうしよう、この泡を洗い流してお風呂へダイブする?いやいや、流してる最中に入ってこられたらしんどい。 もうこうなったらこの泡で体を隠すしかないのでは?と思い至る。 遅かれ早かれ見られてしまうと分かっていても、出来るだけ抗いたい。それが乙女心である。 覚悟を決め、泡まみれで深月くんを迎え撃つこととする。(戦か?) ガチャリ、浴室のドアが開く。 ドキドキ、ドキドキ、と心臓がやけに慌ただしい。そわそわと落ち着かないそんなあたしの背後から 「あれ?泡だらけだ。」 そう言って、浴室へと入ってきた深月くんによってギュッと後ろから抱きしめられる。 「っ、あ、泡ついちゃうよ、、、。」 恥ずかしすぎて後ろを振り向けない、若干俯き加減のあたしに 「ふっ、いいよ、洗い合いっこしよっか?」 そう言って泡だらけのあたしの体を優しく手で撫ではじめる。
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