東城拓巳(トウジョウ タクミ・検事)

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東城拓巳(トウジョウ タクミ・検事)

a275b28f-258d-464b-ae11-067056f5450e 「今夜は泊まっていくだろう?」 命は、東城拓巳に訊いた。 訊くというより、懇願だ。 「明日は、朝イチで、この前の殺人事件の尋問がある。もう、今日は帰るよ」 ベッドで裸だった拓巳は、下着を着け、ワイシャツを着た。 その拓巳の背中から、裸の命は彼を抱き締めた。 「帰らないでくれ、、。親父が倒れて意識不明だ。全然健康だったのに、、。人生は何が起こるか、一寸先は分からない。だから、愛している相手とは、少しでも長く一緒にいたいんだ、、」 「命、、私は検事で、君は弁護士だ。こんな関係は、本当は許されない、、。私達は、もっと自制すべきなんだ」 そう言う拓巳の唇に、命は自分の唇を押し付けた。 そして、囁いた。 「愛してるんだ、、。拓巳。オレたちの関係が許されないことは、百も承知だ。でも、この気持ちは止められないんだ、、」 命はそう言うと、拓巳を再びベッドへ押し倒した。 そして、着たばかりのワイシャツを剥ぎ取るように脱がした。 「命、、」 拓巳も、我慢が出来なかった。 二人は、再びベッドに倒れ込み、激しく愛し合った。
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